62回目の終戦記念日。
今日で日本が戦争に敗れて62年が経つ。
62年って途方もなく長い時間に思えるけど、遺族や実際に戦争をした人達にとっては、62年と言われても実感が湧かないくらいつい最近のことのように思えているかもしれない。
僕の祖父は本土に来る戦闘機を地上から迎撃する対空砲を任されていた。
「轟音と、あの砲弾の重みは今でも忘れん。来るたびに全員殺してやると思ってやっていた。」
彼は毎年生々しくそのことが思い返されると語ってくれた。
「戦争なんかな、もう始まったら誰が悪い良いとかないんやよ。戦争は絶対始まる前に止めなあかん。」
僕の祖父はもう亡くなってしまったが、毎年終戦記念日で戦争のことを考えると、上の2つの言葉が蘇ってくる。戦争を知らない僕にとってはTVで見ても、映画で見ても、どことなくかけ離れた世界。けれども祖父から聞いたことは、どんなものよりもリアルに感じ、実感をもった。
何度も言われているけど、この平和ボケした、一種笑えるてしまうような日本の現実は、数々の人たちの歴史が礎となって今僕たちが立っていることを、忘れてはいけない。
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